スコットランド研修報告 その6
スコットランドも4日目、アイラ島での3日目の朝を迎えました。
朝食を8:00に食べてすぐに出発。
この日は残りの蒸留所をすべて回るのでハードスケジュールです。
最初は「ブルイックラディ」蒸留所へ。小雨の降る中、所内を見学します。
なんだかブルイックラディの皆様はノリノリで、サービス精神旺盛。
マッシュタンを動かして見せてくれたり(1枚目の写真)(120年以上前のものですごい音がします)発行途中のウォッシュを試飲させてくれたりと『どうだー!』みたいにリアクションを求めてきます。オクトモアの麦芽もくれました。本当にありがとうございます。
スチルハウス(蒸留器のある建物)の床も本で見た通り木製で珍しいのですが、イメージカラー?のライトグリーンに色が塗ってありました。きれいにしたんですね。(写真2枚目)
蒸留器は初留と再留が2基づつ。ヘッドについた札が赤い方が17300ℓの初留釜、青いのが12274ℓの00再留釜です。
今回は稼働してませんでしたが、ボタニスト(ジン)を作るローモンドスチルも2階(ロフトみたいに吹き抜けの同じ建物内)にあります。(写真3枚目)
貯蔵庫には有名シャトーのワインカスクやコニャックの樽も。ソーテルヌとかも多いですね。すべてを見たわけではないですが半分くらいは新しめのワイン樽、バレル3割くらいでしょうか。樽が高額だという話も聞いたので(シーズニングまでやるとすごい高い)良い樽を手に入れるのは本当に大変です。
ビジターセンターでは定番商品のほとんどの試飲と、ハンドフィル体験ができます。
今回はポートシャーロットの9年を詰めてきました。ちょっと多めに(笑)
1stフィルのバーボン樽、64.2%!いつか出します。
次はブルイックラディを出発し、内陸のキルホーマンへ。
道中は畑と羊が広がります。
キルホーマンも工事中。駐車場を広げる工事と、何かを建ててます。入ったら怒られました。
作り的にはビジターセンターとか、お客様を入れる建物っぽいのかな?と思いましたが、聞くのを忘れました。すみません…
こちらもカフェを併設しているので、見学が終わってからお昼を食べます。
そんなに広くはないのですが、ボトリングも敷地内で行っておりぎゅっと必要なものが集約された蒸留所です。
それと、ピートウォーター(茶色く色がついたアイラ島の地下水)が水道から出てくる珍しい場所です。お手洗いで気づきました。写真は撮りましたが、掲載はやめておきます。さすがに…
蒸留器は小さめでウォッシュスチルで3230ℓ、再留釜で2070ℓととてもミニマム。(写真4枚目)
そのかわり、蒸留の記録表みたいなのを見る限り、朝の6:00くらいから遅い時は夜の19時近くまでみっちり稼働しているようでした。…お疲れ様です!
お次の見学先はブナハーブン!
…なのですが、ガイドのバーニィが『15分だけ寄り道する』というのです。
着いたのは新しく建設中の「アードナッホー」の準備ショップ!(アイラエールの敷地内に今だけあります)
外観のロゴマークを写真に収めようと、離れてカメラを構えていたら車から降りてきた人にぶつかってしまい、振り向いたらジム・マッキュワンでした(笑)(写真5枚目)
ビックリした!
謝りつつ自己紹介したら、ショップに連行されて『君は僕のフレンドだからなんでも好きなものを出してあげて!』的な事を事務っぽい女性に言うジム。女性に生まれて得しました(笑)
OMCシリーズのラフロイグ(たぶん試飲で出してなかったものを開けてくれました)始め、いくつか試飲しましたが時間切れに。
もうちょっと時間があったらお土産も欲しかったけど、ここで時間切れに。
こんどこそブナハーブンへ!!
アイラ島へ行ったことのあった方から『思うよりも景色が綺麗で、いってよかった蒸留所のひとつ』と聞いていて、密かに楽しみにしていました。
文字数の限界が近いので、今回はここまで!
次回はブナハーブンからの続きをお伝えします。
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